一般的に市販されているキッチンや風呂用のスポンジというものは、
ほとんどがプラスチックから作られています。
例えば
1層スポンジ | ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンなど |
メラミンスポンジ | メラミン樹脂(プラスチック) |
アクリルたわし | マイクロファイバー(繊維状のプラスチック) |
「スポンジは使い捨ててるわけじゃないから、材質は何でもいいのでは?」
→答えはNOです!
スポンジのかけらが海に流出して、誤飲した海洋生物が窒息!
一般的なプラスチック製スポンジを構成するプラスチック繊維というものは、
毎回洗い物をする度に少しずつすり減ってマイクロプラスチック*となり、
下水道を通じて、川や海へ流れていっているんです !
(*あまりに細かすぎて、下水処理センターでも除去しきれずにそのまま海へ流れ出ていってしまうのだそう…)
その結果、
- 海洋生物がそのマイクロプラスチックを餌と区別できずに誤飲→窒息して死んでしまう
- 私たち人間はそのお魚をいただいている…
100%天然素材のセルロース製スポンジで解決できる!
セルローススポンジとは?
セルロースとは、木の端材から取り出した植物繊維(パルプ)で作られたスポンジのこと。
木材用の木というものは、幹の部分以外捨てられてしまうそうなのですが
セルロースはこの本来捨てられてしまうはずだった枝や葉、根っこの部分が原料になっているもだそう。
再生可能な非石油系の植物繊維から作られていて
焼却しても二酸化炭素を排出せず
土に埋めれば自然に分解されて土に還る。
優秀!セルロース!
使ってみた感想!なかなか快適!
いくら環境にやさしくたって、使い心地がともなわなければ私たちの生活の中にはなかなか定着しないというもの。
最初は圧縮されているので薄くて硬いですが、
水に濡れるとやわらかくなりふわふわと少し膨らみます。
【メリット】
- 吸水性抜群
- 速乾性も抜群:濡れたスポンジを長時間濡れた状態にしておくと雑菌が繁殖しますが、速乾性があるセルローススポンジならその心配が少ない
- 汚れもしっかり拭き取れる:ヨーロッパでは台ふきん代わりに使うこともあるようです。
- ガラスや繊細な食器に使っても傷つきにくい
- もちが良く、なかなかへたらないので経済的
- 煮沸消毒できるので清潔に保てる
- やわらかいので、食器の角にもフィットして洗いやすい
- 他の植物性素材(たわし、へちま、麻など)のスポンジと比べると泡立ちやすい
- 汚れてへたってきたら、ぞうきん代わりに使いまわして捨てても、焼却時に二酸化炭素を排出せず、土に還ってくれる
【デメリット】
- プラスチック製スポンジと比べると値段が高い
- プラスチック製スポンジと比べると泡立ちにくい
- プラスチック製スポンジよりも売っているところや種類が少ない(Amazonや100均にはあります)
【おすすめ】私の愛用スポンジ2つ
キッチン用
❶ダイソーセルロースクロス
【材質】100%セルロース
【お気に入りポイント】
- コスパが良い
私はよくある食器洗い用スポンジくらいの大きさにカットして使っています。
6等分くらいにできるのでコスパはまずまず!
消耗品だからコスパも大切にしたい。
❷スカーリングスポンジ(2個入り)¥440(税込)/ル・シェンヌ・エ・ル・ロゾー(ビオセボンで購入)
【材質】セルロース/可逆剤/顔料/天然および合成リサイクル繊維の混合物
【お気に入りポイント】
- 天然素材にこだわり、お肌と環境にやさしい「エコサートナチュラル認証」を取得した企業の商品。
- 厚みがあるので持ちやすい
- ダイソーの薄手のものと比べて軽い力で洗えるのが魅力
お風呂用
セルロース製スポンジはしっかり磨いても傷がつきにくく、速乾性が高いのも衛生的。
吸水力も抜群なので、お掃除後の拭き上げにも向いています。
サイズが大きい風呂場用や車洗い用のものが使いやすくておすすめです!
セルローススポンジのお手入れ方法→煮沸消毒で簡単・清潔!
プラスチック製のスポンジは100℃以上の熱を加え続けると変形してしまいますが、
セルロース製スポンジは耐熱性が高く140℃近くまでは大丈夫。
そのため煮沸消毒ができます。
簡単に清潔に保てるなんてうれしい~!
【煮沸消毒のやり方】
- 水を沸騰させる(何も入れなくてOK)
- 沸騰した鍋に煮沸消毒したいセルロース製スポンジを入れる
- 1~10分ほど煮る
煮沸消毒できて、簡単に清潔に保てる上にとても丈夫なので、高そうに見えて実は経済的!
安さ、便利さだけで選んでいると、他方で苦しんでいる命があるかもしれない。
使い捨てアイテム選びも適当にせず一つづつ見直して、
自分のことだけじゃなく環境にもやさしい人でありたいと思います♡
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