落として割れてしまったお気に入りの器や、欠けてしまって見栄えの悪くなってしまったお皿を
簡単に捨ててはいけません!
割ったら“おしまい”ではない。
日本には割れた器を漆と金で再生させる“金継ぎ”(きんつぎ)という素晴らしい技法があるのだから!
金継ぎってなに?
金継ぎとは、割れたり欠けてしまった陶磁器やガラス、宝石を
漆で接着し、金や銀などの金属粉で装飾して再生させる、日本の伝統的な修復技法のこと。
日本で伝統的に受け継がれてきた金継ぎは、
ものを慈しみ、大切に長く使い続けようという心を表した
とても素敵な文化です
先日伺った日本料理屋さんで、重厚な器に金継ぎが施されていたのを見て、
そこから垣間見えてたお店のものを大切に使い続ける心に触れた時、
私はますますそのお店のファンになりました!
金継ぎは自分でもできる⁈
思い出の食器や高級品などは、専門のプロにお任せした方がベター。
でも、
金継ぎのお直しに出すくらいなら
新しい物を買い直しても値段は変わらないかも…
というものだった場合。
趣味と実益を兼ねて、簡易金継ぎに自分でトライすることもできます。
子供の頃のワクワク感を思い出して挑戦してみては?
2種類のエポキシ樹脂を粘度が出るまで混ぜ、紅殻粉を加えて、欠けてしまった部分を埋めていきます。エポキシ樹脂のペーストがある程度乾いたら、上に金箔を載せていきます。少し多めに載せて、接着しなかった部分は払い落とせばOK。最後にはみ出した部分があれば削って表面を滑らかにして、完成です。
本格的な漆による「金継ぎ」ではありませんが、
自分で手間暇かけて継いだお皿には、今までにない愛情が湧いてくるものです
小さな欠けなら30分前後で完成します。
子供の頃のわくわく感がよみがえってくる!
毎日を素敵にするために、お気に入りの食器を日常で使おう
割れや欠けを恐れて大切な食器を戸棚の奥へしまいこんで、
何の愛着もない食器ばかり使うのはやめよう。
お気に入りの食器は何気ない毎日を彩ってくれるから。
“万が一欠けてしまっても大丈夫”
お直ししながらお気に入りを大切に長く使い続けようという、
素晴らしい日本の伝統を私たちの日常にも取り込もう。
日本人の”もったいない精神”をどうか忘れないで!
コメント